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Mart DeHaan

Mart DeHaan

マート・デ・ハン氏は、RBCミニストリーズ創設者 Dr. M. R. DeHaanの孫で、奉仕を始めてから半世紀近くになります。 デハン氏は、ラジオ番組 Discover the Word やテレビ番組 Day of Discovery(いずれも英語)のレギュラー出演者です。 妻ダイアンとの間に、成人したふたりの子どもがいます。

寄稿一覧 Mart DeHaan

互いに励まし合う

言葉の力は侮れません。従業員の関わり方によって、その会社の顧客満足度や利益、また従業員同士の評価のレベルが変わるといいます。ある研究によると、会社で業績トップのチームでは、互いを認め合う温かい言葉が、論争、批判、皮肉の6倍、業績最下位のチームでは、否定的な言葉が役立つ言葉の3倍近く発せられていたと言います。

手に負えない

聖書のみことば:ルカ23:33-43

イエスは彼に言われた。「まことにあなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。——ルカ23:43

イスラエルで110歳の遊牧民の男性が心筋梗塞の発作を起こしてベエル・シェバ病院に収容されました。医師団は、彼が非常に高齢であったにも関わらず、懸命の努力をしました。その結果、この男性は、血栓を溶かす薬で治療できた最高齢の患者になりました。病院の関係者は、彼はヤギの世話をするためにネゲブ砂漠に帰って行ったと伝えました。

この110歳の男性が受けた親切な行為は、打ちひしがれた人たちを愛されたイエスの御姿をほんの少しだけ映し出しています。イエスは社会的障壁を乗り越えて、重い皮膚病の患者たちや社会的に見捨てられた人たちを助けられました。その愛と力は、社会が良いと定めたものを遥かに超えていました。

イエスは十字架の上で極度の苦しみにあえぐときでさえ、死に逝くひとりの人に手を差し伸べられました。その男は罪を犯して十字架につけられ、あと数時間で永遠の滅びに入ろうとしていました。しかし、彼が助けを求めたとき、イエスは答えて言われました。「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」(ルカ23:43)

救いようのないという人が周りにいますか。あるいは、あなた自身が、もうダメだと思っているかもしれません。年をとりすぎているとか、罪が大きすぎるとか、弱すぎるとかで、手に負えないと思われている人を救うことは、聖書の神が専門としていることです。

神の強さは、私たちの弱さの中に最もよく現われる。

宇宙にたったひとり

アポロ15号の宇宙飛行士アルフレッド・ウォーデンは、月の向こう側でどんな気持ちになるかを体験しました。1971年、同僚の飛行士ふたりを数千キロ離れた月面に残し、彼はひとり、司令船「エンデバー」を操縦して旅をしました。唯一の友は宇宙の星たちです。ウォーデンによると、星の層はとても厚く、まるで光のシートに包まれていたかのようだったと語りました。

優しく触れる

カナダの地下鉄で実際に起こった出来ごとです。通勤途上の乗客たちは一触即発の事態が感動的に収拾するのを目撃しました。恐ろしいほどの大声で悪態をついていた青年に初老の女性が優しく手を差し伸べ、彼を親切に取り扱ったためです。その青年は女性の優しさに泣き崩れ、「ありがとう、おばあちゃん」と言って立ち去りました。この女性は自分も怖かったそうですが、インタビューに応えて次のように述べました。「私自身、母親です。あの青年には優しく触れてくれる人が必要でした。」彼女は知らん振りをすることもできました。しかしそうはせず、リスクがあっても愛を示すことを選びました。

東西の出会い

東南アジアの学校に北アメリカから招かれた教師がいました。彼は択一式の試験をした際、分からない問題に無回答で提出される答案の多いことに驚きました。それでテストを返す時、次からは分からなくても無回答ではなく推測して回答するように言いました。ところが驚いたことに、ひとりの生徒が手を挙げて「もし、偶然に正解してしまったら、答えを知らないのに知っている事になってしまいます」と反論したのです。この先生と生徒は、物の見方も行動パターンも異なっていました。

驚きの面接

混雑したロンドンの通勤電車で、自分に触れた乗客に罵声を浴びせた人がいました。不快ながらも有りがちなこのできごとですが、これには予期せぬ展開が待っていました。ある会社の人事部長が「採用面接に…」と、その日の午後にSNSでつぶやきました。世界中の人が苦笑いでそれを読んだことでしょう。仕事の面接に行ったら、朝、電車で罵倒した相手が面接官だったのです。

祖国

スティーブンはアフリカ出身ですが国籍はありません。生まれはたぶんモザンビークかジンバブエですが、父親のことは知りません。母親は内戦を逃れ、路上で物売りをしながら国を渡り歩いて亡くなりました。スティーブンはイギリスの警察に逮捕して欲しいと頼みました。身元を確認できる書類が無いので何の保護も受けられず、刑務所で生活する方が路上より安全だと思ったのです。

透明人間になる指輪

ギリシャの哲学者プラトン(BC427-BC348)は、架空の話を使って、人の心の闇について考えました。それは、地下深くに隠されていた金の指輪を、偶然に見つけた羊飼いの話です。山の中腹にあった古代の墓が巨大地震によって開かれ、羊飼いが金の指輪を見つけます。そればかりか、その指輪をはめれば、透明人間になれることも分かりました。そこで、プラトンはこう問いかけます。絶対に見つからず、罰を受けることもないという状況で、悪いことをしてみたいという思いを抑えられるだろうか。

水のほとりの木

川沿いの木は安泰です。夏の日照りや高温を心配する必要はありません。川から水と涼を与えられるので、地にしっかりと根を張り、太陽に向かって枝を伸ばし、生い茂る葉っぱは空気をきれいにします。日差しを避ける人たちに、日陰も提供します。一方、「むろの木」は対照的です(エレ17:6)。雨が降らなくなり、夏の日差しが地を干からびさせると、その木は縮んで実もならず、人のために日陰を作ることもできません。